お金の借り方教えます!ニートの人はお金ない時どうしてる?
ニートという言葉はすっかり世の中に定着してますが、元々は1999年にイギリスで誕生した言葉なのです。日本では15歳〜34歳までの働いていない若年で、家事も通学もしていない人というニートの定義を厚生労働省が労働経済白書の中で記しています。(参考:厚生労働省「労働経済白書・平成18年度版労働経済の分析22ページ」)
ニートになる要因には働く意志がないということの他にも、就職先が決まらず働きたくても働けない、発達障害を抱えているなども含まれていると言われています(参考:ニコニコ大百科「ニート」)。ニートになった理由はどうであれ生活していれば欲しい物もあるでしょうし、時にはどんな借り方でもいいからお金を貸して欲しいという時もありますよね。
ニートでも親からの仕送りで一人暮らしをしていて、時には生活費が足りないということもあるでしょう。親と同居している場合には生活費に困ることは少ないですが、自分で使うお金がないことやカードローンからのお金の借り方を選べないことが悩みという人も多いはずです。
残念ながら、基本的にはニートで仕事をしてない人はお金を借りることはできないということになります。銀行のローンは審査が厳しく安定した収入についてのハードルが高くなっています。
審査基準が銀行よりも緩やかになっている消費者金融であっても、総量規制という法律があるため借入れできる金額は年収の3分の1以下です。ニートだとは無収入であるため、1円もお金が借りられないことになります。
銀行だけでなく消費者金融でも、無職だとお金が借りられない現実がある中、ニートの人はお金ない時どうしてるのでしょうか。ニートには利用できるお金の借り方は全くないのでしょうか。
実はニートのお金の借り方が全くない訳ではない
基本的には無職だと金融機関からキャッシングすることはできませんが、実はニートのお金の借り方が全くない訳ではないのです。親から借金することは一番初めに思い付くお金の借り方と言えるでしょう。
親にだけはこれ以上頼れない・頼りたくないという場合であれば、友達に借金の申込みをする方法もありますよね。友達よりも親しい間柄であるならば、彼氏や彼女からお金を借りることも可能でしょう。
元々、社会人として働いていたという人ならば、ニートになる前にクレジットカードを発行してもらっている場合もあるでしょう。クレジットカードにキャッシング利用枠が付与されていれば、利用限度額の範囲で今すぐにでもキャッシング枠を利用してお金を借りることもできますね。
ニートは無職・無収入であるため、銀行や消費者金融からのお金の借り方は選択できません。大手の金融機関からお金を借りれる人になるためには、最低でも一歩前進してフリーターに転身する必要があります。仕事を始めれば在籍確認がクリアできますし、収入欄の記入もできるため、誰にも迷惑かけずに必要なお金を工面する最良の方法となるのです。
ニートのお金の借り方5選
- 親から借金する、お金をもらう
- 友達からお金を借りる
- 彼氏や彼女からお金を借りる
- クレジットカードのキャッシングでお金を借りる
- ニートから一歩進んでフリーターに転身する
親から借金する、お金をもらう
「ニートになったのは親のせい」と思っている人だと普段から親との仲が悪く、ニート vs 親父やニート vs 母親などとなっている場合には、親からお金を借りるということは考えられないかも知れません。反対にニートであっても親とのコミニュケーションが取れている場合には、お金の工面に困った時に親に泣きつくことも可能でしょう。
お金を借りる相手が親である場合には、親から借金するというよりもお金を貰うという側に近いかも知れません。ただし、親にも生活があるため、借りたお金は出世払いでも良いので必ず返済するようにしたいものです。
親からお金を借りる・もらう場合は贈与税の発生に注意!
ニートに限らず、どんな人であっても親からお金を借りたりもらったりする場合には注意が必要です。
親からお金をもらう・借りる時に注意すること
- 親からお金をもらう:金額や目的によっては贈与税が発生する
- 親からお金を借りる:贈与に間違われる恐れもある
親からお金をもらうと金額や目的によっては贈与税が発生する
親からお金をもらうと贈与税が発生する場合があります。実際には、金額や目的によって違ってくるのですが、扶養義務者からもらう生活費や学費以外で年間110万円を超える場合には贈与税の対象になるのです。(参考:法庫「相続税法第二節・贈与税(第21条の3)」)
例えばニートの人が親から毎月10万円もらえば、年間で120万円もらうことになるため贈与税の対象になってしまいます。贈与税の計算式は、課税対象額(贈与財産−110万円) × 贈与税率 − 控除額 となり、110万円を超えた10万円に対する税率(10%)が課税されることになるのです。(200万円以下の課税対象額の場合は控除なし)
親からお金を借りると贈与に間違われる恐れがある
ニートであっても親から年間110万円を超える贈与を受けると、課税の対象になる場合がありますが、お金をもらうだけでなく借りる場合にも注意が必要です。
親が子供に貸したお金は、多くの場合で返済不要であることが多いです。ただし、親から借りたお金を返さないことでお金をもらったことになり、贈与を受けたと判断されます。無利子でお金を借りる、多額のお金を借りるということでもお金をもらったと思われる可能性があるのです。
親から借りたお金を税務署に贈与されたと疑われないためにも、借用証書の作成が必要です。親子間でのお金の貸し借りであっても、後から税務署に贈与と疑われないために必要な書類となるのです。
借用証書には最低限、次のことを記載する必要があります。
借用証書に記入が必要な項目
- 契約書を作成した日にち
- 借主と貸主の氏名・住所・押印
- 借入金額
- 借入れの日にち
- 返済方法
- 返済期日
- 金利
- 遅延損害金など、返済が遅れたときの取り決め
友達からお金を借りる
ニートのためどこからもお金が借りれない場合、まず親からのお金の借り方が可能か考えることでしょう。親からの借金が無理な場合には、親しい友達からお金を借りるという方法もあります。学生時代の友達であれば、比較的気軽に借金のお願いができるかも知れませんね。
ただし、どこでも働いていない友達にお金を貸してくれる人がいるかどうかは、少々疑問ですよね。友達も、自分が働いて稼いだ大切なお金を無職の人に貸すのは勇気が要ることでしょう。いくら親しい友達であっても、借金の申込みを断られる可能性もあります。なかには、お金は誰にも貸さない主義という人もいるはずです。
どうしても友達からお金を借りたいのであれば、借用書を作成することで返済の意志を相手に見せることができるかも知れません。
友達から借りたお金を確実に返済することが重要
運良く、友達から借金ができた場合にも、借りたお金の返済ができるまで安心はできません。約束の日までにお金を返さないと、友情に傷がつく可能性が高いです。ニートは自分で稼いだお金がないため、時には親に借りてまで友達に借金を返さなければならない場合もあるでしょう。
彼氏や彼女からお金を借りる
お金のことでニートの人が親にも友達にも頼れないという場合には、最終手段として彼氏や彼女にお金を借りる方法もあります。もちろん、ニートと知っていてお金を貸してくれる相手がいることが前提となりますが、親や友達よりも親密な関係であれば金欠でピンチの時にも手を差し伸べてくれるかも知れません。
恋人からお金を借りる時には、返済の予定日をはっきりさせておく必要があります。いつ返してくれるのか分っていれば、安心してお金を貸してくれることでしょう。
いくら親しくてもお金の問題は別
いくら親しくてもお金の問題となるとまた別と言えますよね。注意すべきは、お金の借り方ではなく返し方のほうです。例え、自分のために尽くしてくれる彼氏や彼女であったとしても、約束の日にちまでに貸したお金を返さない場合には、相手からの信用を失うことになります。
最終的には二人の間に深い溝ができてしまうこともあるため、例えニートであっても、お金の問題だけはきちんとしておく必要があります。借りたお金をいつまでも返さないと、お金にだらしない人と思われてしまうでしょう。結果的に、相手から不信感を持たれて借金の一括返済を求められるばかりか、最終的には別れを告げられる場合もあるでしょう。
クレジットカードのキャッシングでお金を借りる
元々はニートになる前に正社員やアルバイトなどで働いていて、安定した収入もあったという人限定となりますが、手元にクレジットカードがあればカードでお金を借りることもできます。申し込みの時や利用途中でキャッシング利用枠を設定してもらっている場合には、限度額の範囲内で今すぐにでも提携ATMからカードキャッシングが可能です。
今は働いているけど近々仕事を辞める予定がある場合には、退職する前にクレジットカードを作っておくと良いでしょう。まだ勤務している職場があるのであれば、在籍確認を受けることができます。カード会社では、申告通りの勤務先で本当に仕事をしているのか確認する必要があるため、多くの場合でカードの申し込みが済むと勤務先の電話に本人の所在を確認する連絡が入ることになるのです。(クレジットカードの在籍確認に関する参考記事→三井住友カード「クレジットカードの審査で在籍確認や本人確認はある?」)
クレジットカードのキャッシング利用枠からの借り方で注意したいのは、ショッピング枠の利用状況です。カードの利用枠を既に買い物の支払いで使い切ってしまっている場合には、まだ1円もキャッシングしていなくてもお金を借りることはできません。
キャッシング枠はショッピング枠に含まれていて、それぞれ別々に利用枠が設定されているように見えますが、実際には同じ枠の中でカードを利用する仕組みになっているからです。
ニートでも無審査で家族カードの利用が可能
学生時代にアルバイトをした経験がなく、卒業後も無職というニートの人だとクレジットカードを持っていないかも知れません。ニートだけど、どうしてもクレジットカードを利用したいという場合には、親が会員となっているクレジットカードの家族カードを利用するお金の借り方もあります。
クレジットカードの申し込みや審査を受けるのは親であり、基本的に家族カードを利用する配偶者や子どもの審査は行われません(一部のカードでは要審査)。ニートでも18歳以上(高校生は不可の場合がほとんど)で、本契約の会員(親)と同一の生計下にあれば、使える機能やサービスの内容はほぼ同じです。
カードの利用では本会員と同じようにポイントがもらえますし(ポイントは本会員のクレジットカードに積立てられる)、保険の付帯されているカードであれば家族会員も同じようにサービスの利用が可能です。
本会員のクレジットカードにキャッシング枠が設定されていれば、ニートでも審査なしで家族会員としてのお金の借り方が利用できます。親からお金を借りる、または援助してもらうのと同じ感覚で家族カードから借入れできるので便利ですね。
注意!クレジットカードの家族カードにはデメリットもある
クレジットカードの家族カードには、審査を受けずにカードが使える大きなメリットがありますが、デメリットもあるため事前の確認も必要です。
クレジットカードの家族カードを利用するデメリット
- 本会員のカードに年会費がかかる場合、家族カードにも年会費が必要なことが多い
- 利用明細書に本会員と家族会員の利用金額がまとめて表示される
- カードの利用枠は家族共有になっている
年会費がかかるカードの場合、本会員だけでなく家族会員も人数に応じた年会費が必要になることが多いです。例えば、三井住友VISAクラシックカードでは本会員の場合だと1,250円+税(初年度年会費無料)が必要となっていて、家族会員は400円+税(1人目は初年度年会費無料)が年会費に加算されます。(参考:三井住友カード「三井住友VISAクラシックカード/クラシックカードA」)
利用明細書には本会員はもちろんですが、家族会員の利用状況もまとめて記載されることになります。ニートの人も家族カードならクレジットカードの利用ができますが、親に内緒でキャッシングすることはできません。
家族カードの利用枠は本会員の利用限度額の範囲内となるため、一つの利用枠を家族で共有することになるのです。親のカードの利用状況によっては、キャッシングを利用できない場合もあるため要注意です。
ニートから一歩前身してフリーターに転身する
ニートのお金の借り方の共通点は、親や身近な人に迷惑をかけてしまうことにあります。ニートであることで金融機関からお金を借りることができないため、金欠の時には経済力のある人に頼るしかないからです。ただし、親や友達、彼氏や彼女などからのお金の借り方には、不自由な点も多いでしょう。
個人間のお金の貸し借りだと貸してもらえる金額が少額となってしまうことも多いですし、お金を貸してもらう時には相手に対して気を遣う必要もあります。今すぐはお金が用意できないと借金の申し出を断られる場合もあるでしょう。
いきなり正社員になるのは大変ですが、ニートから一歩前進してフリーターになることができれば、消費者金融からのキャッシングも可能になります。20歳以上で安定した収入があり信用情報に特に問題がなければ、カードローンの審査に通ることも可能です。
働くことに踏み出す勇気が持てない人は「サポステ」がおすすめ
本当は働きたいと思っていてもコミュニケーションが苦手で一歩を踏み出す勇気が持てない、以前は働いていたけど辞めてからブランクがあり再就職が不安というニートの人もいることでしょう。厚生労働省では、若者支援の実績やノウハウを持っている全国のNPO法人や会社に委託し、地域若者サポートステーション(サポステ)を設置しています。(サポステHP「サポステって、どんなところ?」)
サポステでは、15歳〜39歳までの働くことに悩みを持っている若い人を対象に、就労のための支援を行っています。
サポステで行っている主な就労の支援内容
- キャリアコンサルタントなどによる専門的な相談
- ステップアップのためのコミュニケーション訓練など
- 協力企業での就労体験
サポステを利用すれば、同じ悩みを持っている人と一緒に訓練を受けられるメリットがあり、最終的には就職に必要な情報提供を受けることもできるのです。ニートの生活から脱出してフリーターになった後で、今度は正規雇用を目指すのであれば、お近くのサポステに電話して相談してみることをおすすめします。(全国のサポステ→サポステHP「サポステ一覧」)