アルバイトでも安定収入があればカードローンからの借り方が選べる
アルバイトだとカードローンからお金を借りることができないと思っている方もいるでしょう。実際には、20歳以上で安定収入があれば、アルバイトでもキャッシングの利用条件をクリアすることは可能です。正社員でないから敷居が高いと感じるかも知れませんが、銀行や信用金庫、大手の消費者金融などからのお金の借り方も視野に入れることができます。
特に消費者金融では、銀行や信用金庫よりも安定収入についての基準が緩やかになっていると口コミでも評判です。例えば、大手のアイフルでは2018年3月の審査通過率(無担保新規成約率)が46.5%となっていて(参考:アイフル月次推移(2017/4〜2018/3))、他の有名なキャッシングサービスでも同じような数値となっているのです。大手であっても消費者金融の審査は通りやすいと言えますよね。
同じく、アイフルのHP内にある「みんなの情報をご紹介します」を見ると、借入れしている人の職種は全体の23.6%がアルバイトやパート・契約社員・嘱託となっているのです。正社員でないアルバイトでも、人気の有名な消費者金融からキャッシングすることは充分に可能と言えます。
アルバイトが審査に通るには収入以外の項目も重要なポイントに
カードローンの審査に通るには安定したアルバイト収入が必要ですが、実は収入以外にも重要となるポイントがあるのです。融資する相手に返済能力があるか確認することは、貸倒れを防ぐために欠かせない手続きの1つとなります。貸したお金の返済を難しくする要素があれば、金融会社も審査を通すことはできません。
安定収入以外にアルバイトが審査通過で重要となるポイント
- アルバイトの勤務年数が1年以上ある
- 申し込みで嘘や記入ミスがない
- 一度に複数の会社に申し込みしない(最大で2社が目安)
- 他社借り入れの件数や金額が少ない
- 社会保険証を持っている
- 過去の借入れで返済の長期滞納がない
アルバイトの勤務年数が1年以上ある
カードローンの申込みで申告する項目の1つにアルバイトの勤務年数があります。同じ所で働いている勤務時間の長さは、アルバイトの辞めにくさを表していて、長く勤めていれば簡単に仕事を辞めることはないだろうと判断されるのです。アルバイトに採用されても1ヶ月で辞めるなどがあれば、それ以降は無職となり給料が支給されなくなるため返済も難しくなってしまいます。
継続的な安定収入を得るためには同じ職場で長く働く必要もあるでしょう。基本的には1年以上、最低でも6ヶ月以上の勤務年数があると審査で有利になるなどの口コミが多く見られます。(参考:カードローン無利息キャッシング7つのコツ「審査に通りやすい勤続年数はどのくらい? 〜勤続年数とカードローンの関係」)
勤務年数が1年未満だと審査が通らないということではない
1年以上の勤務年数が必要となると、アルバイトに採用されて間もない方は審査が通らないかも知れないと心配してしまうことでしょう。カードローンやキャッシングの審査では、勤務年数を含む多くの項目を総合的に見て返済能力を判断しています。1つの項目がマイナスであるからといって、審査に通らない直接の原因になることは少ないです。
カードローンやキャッシング審査では、一般的に「属性」と呼ばれるそれぞれの項目は点数化され、その合計点により評価されるスコアリングシステムが採用されているのです。
大手の消費者金融を中心に宣伝している「最短30分で審査結果を連絡」が実際に可能になっている要因は、スコアリングシステムでのスピーディーな審査によるものです。1つの属性の点数が低くても他で高い点数の項目があれば、充分にカバーが可能と言えます。
雇用形態がアルバイトであっても、例えば親の持家で同居している場合には居住年数が長く、引っ越す可能性が低いことや、本人の家賃負担がないことから審査で有利になる可能性もあるのです。
カードローンやキャッシング審査で見られる項目
- 年収
- 職業(勤務先名や住所・電話番号)
- 勤務年数
- 雇用形態
- 年齢
- 居住年数・居住形態
- 家賃またはローンの金額
- 電話(固定電話の有無)
- 家族構成
- 健康保険の種類
- 他社借り入れの状況
申し込みで嘘や記入ミスがない
個人向けのカードローンやキャッシングは無担保・保証人なしで融資をしています。全ては利用者の信用一つで貸付けをしているため、申し込みで嘘をつくことは審査に落ちる大きな原因となるのです。嘘をつく積りはなくても、申し込みの際に記入ミスがあることでも審査が通らないことになります。
特に注意したいのが以下の項目です。個人信用情報機関の1つであるCICには、クレジットやローンの新規申し込みの際に登録される「申込情報」として、以下の項目があるのです。
以前にカードローンやキャッシング、スマホ端末の分割払いなどを利用している場合には、既に信用情報機関に上記の項目が登録されている可能性もあります。申し込みだけでなく、実際にキャッシングなどを利用した場合には履歴が5年間登録されることになるのです。年齢の嘘は登録されている生年月日の情報からすぐにバレるでしょう。
アルバイトならば短期間で勤務先が変わることも多いですが、嘘のアルバイト先を申告すると在籍確認が取れないため審査に通ることはできません。アルバイト先が以前にキャッシングを利用した時と同じである場合には、新規申し込みの際に勤務年数で嘘をつくことは難しいでしょう。
実際よりも多めの年収を申告したくなる場合もあると思います。キャッシング会社は多くの人が利用しているため、アルバイトなのに高額な収入を申告すれば嘘がバレる可能性は高いです。嘘をつけば金融機関からの信用を一度で失うことになり、審査にも当然落ちることになります。
一度に複数の金融会社に申し込みしない(最大で2社が目安)
アルバイトだとカードローンの審査に通るか分らないという心配から、一度にいくつもの金融機関に借入申込みをしてしまう方もいるでしょう。複数の会社に申し込みしておけば1社くらいは審査に通してくれるだろうと、保険をかける意味で3社や4社に申し込んでしまう方も少なくないようです。
一度に多くの金融会社に申し込みをすると、申し込みブラックの状況になる可能性があります。一般的に、一か月に3社以上のキャッシング申し込みをすると、審査のために信用情報を照会する貸金業者などが「この人はお金の困っているのだろう」と判断し、審査に通さない可能性が高くなると言われているのです。
キャッシング関連の口コミサイトでは、一か月に3社までの申し込みはセーフだという声もありますが、実際のところは利用する金融機関の審査基準により異なるため、他社借り入れの件数や金額は少ないに越したことはないですよね。
他社借り入れの件数や金額が少ない
申し込みを受けたキャッシングサービスでは、信用情報機関へ本人の利用状況を照会することになります。その際に分かることの1つに他社からの借入れがあり、多重債務者であることが分れば審査に通らない可能性が高くなるのです。
アルバイトに限らずどんな雇用形態の方であっても同じように、既に多くの借金を抱えている場合は融資したお金の返済が期待できないと金融会社から判断されることになるでしょう。
消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠の利用には、総量規制という法律が大きく関わっています。年収の3分の1までしか貸金業者から借金ができない法律であり、他社借り入れ金額が既に上限金額まで達していれば、審査に通ることはできません。(参考:マネナビ「【総量規制の計算方法】年収の3分の1から計算する借入限度額は?」)
社会保険証を持っている
キャッシング申し込みの際に本人確認資料として提出することの多いのが、運転免許証と健康保険証です。健康保険証には、会社や健保組合などから発行される社会保険証と、それ以外の人が加入する国民健康保険証がありますよね。
正社員ではなくアルバイトやパートであっても、1週の所定労働時間あるいは1ヶ月の所定労働日数が正規雇用者の4分の3以上である場合、社会保険に加入することが義務付けられているのです。
社会保険証を持っていることは働いている期間や時間が長いという証明にもなります。安定した収入を求める金融機関にとっては審査に通しやすい人ということになるのです。ただし、国民健康保険に加入しているからといって、審査に通りにくいということではありません。社会保険証を持っていないからと必要以上に心配する必要はないでしょう。
過去の借入れで返済の長期滞納がない
アルバイト収入が多く勤務年数が長いなど、一見して審査に有利な条件の方であっても、過去の借入れで返済の長期滞納があると、審査落ちしてしまう場合もあります。返済の遅れは1ヶ月程度では問題にならない場合が多いですが、長期間の滞納があれば信用情報機関に事故情報として登録されてしまうことになるのです。
返済状況についての登録は、CICとJICC(株式会社日本信用情報機構)で共に5年間残ることになります。いわゆる「ブラックリストに載る」状況であるため、アルバイトの方だけでなくどんな職業であっても金融機関からローンを利用するお金の借り方が利用できなくなるのです。
決められた返済期日にきちんと返済することが、信用情報に傷を付けない最良の方法となります。
アルバイト先にキャッシングを内緒にすることはできる?
親や家族はもちろんですが、アルバイト先にも借金を内緒にしたいという方は多いでしょう。バイト先にカードローンの利用がバレる機会と言えば在籍確認の時しかありません。
在籍確認とは、キャッシングの新規申し込みで申告した勤務先に金融会社から電話連絡が入ることを言います。申告通りの職場で本人が本当に仕事をしているか確認することは、返済能力の有無を判断するために必要な手続きとなるのです。
在籍確認があると聞けば、たった1回仕事先に電話が来るだけとは言え緊張してしまうものですよね。カードローンやキャッシングを利用するお金の借り方で避けることのできない在籍確認ですが、できれば職場に電話をかけて欲しくないと思うことでしょう。
消費者金融などの在籍確認では、ほとんどの場合で個人名により電話をかけてきてくれます。「○○(個人名)と申しますが、●●さんはいらっしゃいますでしょうか?」などの内容となりますので、電話を取った人がキャッシングの在籍確認であることに気付く可能性は極めて低いでしょう。
本人に取り次いでもらえれば、生年月日や住所など簡単な質問に答えることで在籍確認は終了となります。電話に出ることができない場合であっても、「●●さんは、今は手が離せないようです」などと返答してもらえれば無事にクリアとなるのです。
バイト先に個人名での電話もかけて欲しくない!
会社名を名乗る心配のない金融機関の在籍確認であっても、やはり個人名でかけてくる電話には抵抗を感じる方もいるでしょう。残念ながら、在籍確認は絶対に避けることができないため、対処法として2つの内のどちらかを選択するしかありません。
アルバイト先への在籍確認の電話を上手く乗り切る方法
- 自分が電話を取れそうな時間帯に電話をかけてもらう
- 普段電話を取る人に「クレジットカードの在籍確認の電話が来るかも知れない」と話しておく
自分が電話に出ることができる職場でアルバイトをしている場合には、確実に電話を取ることができる時間帯に在籍確認の電話をかけてもらうと良いでしょう。申し込みの時点で在籍確認について事前に相談しておくことで、希望の時間帯に勤務先へ電話をかけてもらうことも可能です。
自分自身がアルバイト先にかかってくる電話に出られない場合には、普段電話を取る人に「クレジットカードの在籍確認で電話がかかって来ると思います。」と事前に話しておくと安心です。カードローンではなくクレジットカードであれば、借金するというイメージに繋がりにくいですし、多くの人が最低1枚は持っている物と言えます。
アルバイト先の人に嘘をつくのは気が進まないという方もいるでしょう。職場バレを防いで安心安全なお金の借り方を選択するには仕方のないことと割り切り、たった一度きりのことでもあるので、後から自分が職場での立場が悪くならないように対策しておくことをおすすめします。