「お金貸します」のネット掲示板を利用するお金の借り方は危険!
インターネットはどんな情報でも知ることができる便利なものですが、中には危険が潜んでいることもあるのです。
例えば金欠で困っている時に、親や友人はもちろんのこと何処の金融機関からもお金を借りれない場合には、誰でもいいからお金を貸して欲しいという気持ちになることもあるでしょう。
お金に困っている時にタイミング良く2chや掲示板で「お金貸します」という文字を見れば、わらにもすがる思いで頼ってみたくなることもあるでしょう。結果的に、掲示板からのお金の借り方を選んでしまうかも知れません。
個人間融資には犯罪が隠れていることも多く、審査なしでお金を貸してくれる安心・安全な場所はないと思っていた方が良いでしょう。
個人間融資でお金を貸す人の目的はさまざまと言えます。
- 純粋な親切心
- 利子を稼ぐため
- 闇金業者が利用者を探している
- 使っていない口座を買取るため
- 詐欺や個人情報を騙し取るため
- アフィリエイト広告への誘導のため
個人間融資の掲示板で、まれに純粋な親切心でお金を貸す人がいる場合も可能性としてあるかも知れません。法律に反しない程度でいくらかの利子を得るために個人にお金を貸す人もいるかも知れません。ただし、現実的にこのような目的で他人にお金を貸す人は極めて少ないでしょう。
実際には、3番目以降の目的でお金を貸すケースが大半と言えます。利用する人ではなく、相手だけが得をするだけであって、利用者の利益となることは全くないどころか、最悪の場合には詐欺などの被害者になってしまうこともあるでしょう。
闇金業者が利用者を探している
ネット掲示板でお金を貸す旨を記載している場合に、「ブラックOK」などと記載している場合は、大方が闇金であると思った方が良いです。掲示板での文面からは予想もできない悪徳金融業者のやり口の1つであり、実際にお金を借りたら約束の金額から法律に反する程の高い金利が差引かれて入金されるというケースもあります。
闇金の金利にはトイチやトサンなどの言い方があるのですが、それは実際には10日で1割や10日で3割の利息を取られるという意味となるのです。
使っていない口座を買取るため
個人間融資サイトでお金を貸すという人の場合、闇金である可能性の他に使っていない口座の買取りを目的としている場合も多いのです。詐欺行為で必要となる口座を買い集めることが目当てなのですが、使っていない口座の通帳とキャッシュカードを送ればお金を貸すという手口となっています。
自分名義の口座が犯罪に使われる可能性が高くなることから、このようなことを条件にお金を借りるのはやめた方がいいですよ。
詐欺や個人情報を騙し取るため
個人間融資を目的とする掲示板では、詐欺を目的としている場合も多いです。実際にお金を貸すつもりは全くなく、初めから詐欺をはたらくために掲示板やSNSサイトなどを利用してその被害者となる人を募っています。
- 個人情報を騙し取る
- 先振り込み詐欺
個人情報を騙し取る
相手の氏名や住所・電話番号などの個人情報を、「お金貸します」という言葉で上手く聞き出す詐欺も続出しているのです。個人情報は「名簿屋」という業者に売ることができるため、相手の情報を聞くだけ聞いて後は音信不通になるという手口となります。
名簿屋は手に入れた個人情報を闇金や紹介屋と呼ばれる悪特業者に売り渡し、その情報を元に高利での貸付けの勧誘を行うという流れになるのです。(参考:闇金融の手口と対処法「名簿屋と闇金業者は表裏一体」)
先振り込み詐欺
「お金貸します」という言葉によって被害者となる人が誘いに乗ってくるのを待ち、その人に対して信用の確認と称して先に数万円を振り込むように要求します。例えば、3万円を先に振り込みしてくれたら後で13万円を振り込むというように言うのです。
もちろん、後から13万円を振り込むつもりなど全くなく、初めから3万円を騙し取るつもりでいるため、このような手口を先振り込み詐欺と言います。そのため、間違ってもコチラから先にお金を振り込むようなことはやめた方がいいですね。
アフィリエイト広告の誘導のため
ネット掲示板で個人間融資についてのやり取りをした後、メールが送付されてくることもあります。そのメールには、アフィリエイトのサイト経由でカードローンなどに申し込みをさせるよう誘導するための内容が記載されているのです。
基本的にはどこの金融機関からもお金を借りれない人がこういったネット掲示板を利用するため、カードローンの申し込みページへ誘導されたとしても審査に通らない可能性は高いですが、それでも人によっては金融機関からの借金を避けたいために掲示板を利用するケースもあるため、このような手口で詐欺を行っている人もいるのでしょう。
ネット掲示板から借りた闇金の法外な利息は払うべき?
初めから闇金を利用する積りはなくても、ネット掲示板の優しそうな言葉に誘われつい借りてしまった先が実は闇金だったということもあるでしょう。
先に利息分を差し引かれてお金を貸す金融業者もありますが、そもそも利息制限法の上限金利である「20.0%」を超える金利は本来支払う必要がないのです。そのため、この数字を超える金利で返済をした場合、「過払い金」が発生することになります。詳細 法テラス)
過払い金とは本来支払う必要のない利息ですので、闇金でお金を借りた場合にはかなりの確立で過払い金が発生することになるでしょう。
払い過ぎた利息は過払い金請求で取り戻すことが可能ですので、万が一、ネット掲示板で知らずに闇金からお金を借りてしまった方はいれば、弁護士に相談することをおすすめします。