銀行を利用するお金の借り方
個人が銀行からお金を借りる場合には、大きく分けると主に2種類のローンがあるのです。
- 目的ローン
- 使い道自由なローン(カードローン・フリーローン)
消費者金融などの貸金業者では、使い道自由で利用の目的を問われないフリーローンやフリーキャッシングが主となっています。銀行の場合には多種多様なローンが用意されていて、利用の使途が自由になっているローンの他にも、決まった使い道にしか利用できないローンもあるのです。(参考:全国銀行協会「ローンの種類」)
銀行のローンの場合、金利もそれぞれによって大きく異なっていますし、利用可能額についても金額に開きがある場合もあります。申し込みや借り入れ・返済の方法や、審査に要する時間の速さにも違いがあるのです。
銀行を利用するお金の借り方については、利用する商品によって内容や方法に違いが出てきますので、事前にしっかりと確認しておくことが重要となります。銀行のローンを選択する場合のポイントは、金利の他に利用したい金額と緊急性にもあると言えるでしょう。
銀行の目的ローンでのお金の借り方
銀行の目的ローンは、利用する人のニーズに応えるべく多くの種類が用意されているんです。
- 住宅ローン(新規の他、リフォームローン・借り換えローンなどを含む)(参考:三菱UFJ銀行「住宅ローン」)
- ブライダルローン(参考:楽天銀行「目的型ローン ブライダル」)
- マイカーローン(参考:三井住友銀行「マイカーローン」)
- 事業者向けのローン(参考:横浜銀行「ビジネスフリーローン(個人事業主向け)」)
- 教育ローン(参考:みずほ銀行「教育ローン」)
目的がはっきりしていて、対象となる使途以外での利用が不可となるローンであるため、自由な使い道では利用できないというデメリットがあります。ローンの申し込みにはお金の利用先となる業者などから受取った見積書などの提出も必要になりますので、嘘の目的で申し込みすることはできません。
審査には一定の時間がかかる場合が多く、WEB完結で契約を完了することは難しいため、特に住宅ローンでは申し込みから借り入れまでに1ヶ月ほどかかると思っていた方が良いでしょう。
目的ローンの融資は1回限りのものであり、カードローンのように利用限度額の範囲で何度も借り入れができるという性格のローンではなく、融資を受けた後は返済のみとなります。
デメリットがある代わりに目的ローンは使途が決まっているため、金利が非常に低く設定されているというメリットもあるのです。また、最近の銀行の目的ローンはインターネットでも申し込みが可能ですし、来店不要で契約を完了することも可能になっているんです。
目的ローンの場合には、融資されたお金は直接利用先へ振込みされる場合が多く、借りたお金を自分で利用先に支払うという手間もないですし、借りたお金を別のことに使ってしまうという心配もありません。
銀行の目的ローンの申し込み流れ
例えば、三菱UFJ銀行の口座を持っている人が教育ローンにインターネットで申し込みする場合の流れはこのようになっています。
- ホームページの専用申し込みフォームに入力する
- 事前審査結果がメールで届く
- 必要書類を郵送する
- 本審査結果が電話またはメールで届く
- 契約に必要な書類を返送する
- 口座から学校へ直接送金
三菱東京UFJ銀行の教育ローンではこのような手順で申し込み手続きが進んで行くのですが、同行の口座があれば来店不要で申し込みを開始することができますし、契約完了まで来店の必要はありません。
また他の銀行の目的ローンについても、その銀行の口座を持っている場合には郵送を利用すれば来店なしでも申し込みから融資まで手続きができるようになっていますし、普段は仕事で来店するための時間がないという方でも安心して申し込みができるようになっているのです。
銀行の使い道自由なローン(カードローン・フリーローン)のお金の借り方
銀行でのお金の借り方には、決まった目的や使途がなくても利用できる「カードローン」や「フリーローン」を選択するという方法もあります。目的ローンとの違いは金利や利用可能な金額・申込みから融資までのスピードにあるのです。
カードローンやフリーローンを目的ローンと比較した場合、金利が高め、利用限度額が少な目であるなどのデメリットはありますが、申し込みから融資までのスピードが早いというメリットもあります。使い道自由なローンは比較的緊急性の高い場合の利用に向いているロとも言えるでしょう。
銀行のフリーローン
銀行のフリーローンは、基本的に使い道が自由になっています。カードローンと比較すると必要資金が一括して口座に振り込みされるため、その都度自由にお金を借りることができないという点では、使い道の自由度が狭いと言えるでしょう。
多くは無担保ローンと有担保ローンに分かれていて、有担保の方は低金利であり高額の融資を受けることも可能という特徴もあります。
目的ローンのお金の借り方は、借り入れた資金が直接支払先に振り込みされる場合が多くなっているんです。フリーローンの場合には、自分の口座に振り込みして貰えることが多いため、その後は自由にお金を使えるようになります。
申し込みの際に見積書や請求書・領収書などの提出が必要となる目的ローンとは違い、フリーローンでは本人確認書類(場合により収入証明書)があれば済むことも多いです。(参考:りそな銀行「個人向けローンの本申込み・ご契約時の必要書類について」)
銀行カードローンからのお金の借り方
銀行の無担保ローンの中には、消費者金融のサービスと同じようなカードローンという商品もあります。消費者金融ではカードを発行しないカードレスのローンが増えて来ていますが、銀行ではキャッシュカードと兼用で使えるローンカード(参考:セブン銀行「ローンサービス(カードローン)」)が多くなっているんです。カードがあればコンビニのATMからのキャッシング可能ですし、全国どこの都道府県からもキャッシングできるため便利ですよね。
銀行カードローンも消費者金融のフリーキャッシングと同じように、審査の際に設定された限度額の範囲内で何度でもATMやCDで借り入れや返済を繰返すことができるタイプの商品となっています。
銀行のカードローンが担保なし・保証人不要で借入れできることは消費者金融と同じですが、銀行の場合には保証会社の保証を受けられることも審査に通るための条件となるのです。大手を初めとする多くの銀行では、保証会社に有名なキャッシングサービスが担当していて、審査も実施しています。銀行のローンでありながら最短30分という消費者金融並みのスピード審査となっている大きな理由と言えるでしょう。
銀行カードローンは、今すぐお金を借りたい緊急性の高い時に最も便利さを感じられる商品であり、目的ローンよりも高めの金利が設定されているものの、カード1枚で限度額までならば自由な使い道でその都度お金を借りられるというメリットがあるんです。
消費者金融と比較すると利用限度額が高いことや低金利であることも大きなメリットとなります。審査基準が厳しいというデメリットはありますが、銀行カードローンは少しでも利息を節約したい方におすすめできるサービスと言えるでしょう。(参考:ナビナビキャッシング「銀行カードローンとは?銀行ならではの特徴とメリット・デメリットを解説!」)
銀行カードローンのお金の借り方は主に2通りあります。申し込み先の銀行での普通預金口座の有無により、お金の借り方に違いが出てくるのです。
- 申し込みする銀行で預金口座を開設して申し込み
- 口座不要で申し込み
みずほ銀行カードローンは口座開設が必要
例えば大手のみずほ銀行カードローンでは、カードローンの申込み時に普通預金口座を持っていない場合には新規口座開設の手続きが必要になっています。(みずほ銀行カードローン「カードローンお申し込み方法」)
その他の銀行でも同様のシステムとなっている場合が多く、申し込みの時点での口座保有の有無により即日融資を受けられる可能性に大きな違いがでるため、普段から取引きのない銀行でカードローンを利用する場合には注意が必要です。
三井住友銀行は口座不要の借り方の可能
三井住友銀行カードローンでは、口座不要で申し込みできるようになっています。もちろん、口座を持っていた方がキャッシュカードをローンカードとして利用することができるため、来店不要で即日融資を受けることが可能になるんです。
口座があれば、自動融資(参考:はじめてキャッシング「自動融資や自動貸越機能とは ? みずほ銀行カードローンで知らぬ間に借り入れ?」)により普通預金口座の残高不足の際にカードローンからお金を借りることも可能になっているんです。
さらに、SMBCダイレクトを利用している方ならば、インターネットバンキング・モバイルバンキング・テレフォンバンキングで振込や振替の際にもカードローンの利用が可能になっています。
一方、口座を持っていない場合には、三井住友銀行本支店およびSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)のローン契約機でカードを発行するか、郵送のどちらかでカードを受取る流れとなります。そのため即日融資を希望する場合には、ローン契約機へ来店する必要があるんです。